第25回
公開研究会 

　本校は高等部単独の専門学科を置く特別支援学校です。開校２５年、長年にわたって生徒たちが「社会自立・職業自立」し、より豊かに人生を送ることができるよう教育をおこなって参りました。

　１０年後２０年後には変化が激しい社会が到来すると言われています。いわゆるVUCAの時代の到来であり、予測困難で、不確実，複雑で曖昧な時代を指しています。このような時代において、特別なニーズを必要としている方々にとって“よりよく生きる”とはどのようなことでしょうか。

　本校研究では、「実現したい未来」を自分で考えて，目標を設定し，そのために必要な変化を実現するために行動に移していく【未来を切り拓く力／原動力】が重要であると考察しました。そこで、本校研究課題と近似している経済協力開発機構（以下OECD）における「Education2030プロジェクト」の「エージェンシー」に注目して研究を行なうことにしました。

　本年度より文部科学省研究開発学校として、研究をスタートしました。そこでは、エージェンシーの発揮に必要な資質・能力を育成する領域「私の時間」を新設し、それを基軸にする教育課程全体を通しての実践を行ない、有用性を検討していっております。